目次
はじめに
Pythonには数値を丸めるための便利な関数「round関数」が用意されています。本記事では、Pythonのround関数について基本的な使い方から応用例まで詳しく解説します。初心者の方でも理解しやすいように、具体的なコード例を交えて説明します。
round関数とは?
round関数は、数値を指定した桁数で丸めるために使用されます。浮動小数点数を簡単に丸めることができ、四捨五入の処理を行うのに便利です。
round関数の基本構文
Pythonのround関数の基本的な構文は以下の通りです。
round(number, ndigits)
引数の説明
number
:丸めたい数値(必須)ndigits
:小数点以下の丸める桁数(省略可、デフォルトは0)
戻り値
- 指定した桁数で丸めた数値(整数または浮動小数点数)
round関数の使用例
例1:整数に丸める(小数点以下の桁数を指定しない場合)
print(round(3.6)) # 出力: 4
print(round(3.4)) # 出力: 3
例2:小数点以下の桁数を指定する
print(round(3.14159, 2)) # 出力: 3.14
print(round(3.14159, 3)) # 出力: 3.142
round関数の応用例
例3:負の桁数を指定して十の位や百の位で丸める
print(round(12345, -1)) # 出力: 12350
print(round(12345, -2)) # 出力: 12300
例4:リスト内の数値を丸める
numbers = [1.234, 2.345, 3.456]
rounded_numbers = [round(num, 2) for num in numbers]
print(rounded_numbers) # 出力: [1.23, 2.35, 3.46]
例5:DataFrameの数値を丸める(pandasを使用)
import pandas as pd
data = {'A': [1.235, 2.568, 3.789], 'B': [4.567, 5.678, 6.789]}
df = pd.DataFrame(data)
df_rounded = df.round(2)
print(df_rounded)
まとめ
Pythonのround関数は、数値を簡単に丸めることができる便利な関数です。基本的な四捨五入だけでなく、負の桁数を指定した丸めやリスト・DataFrameのデータを丸める応用的な使い方もあります。ぜひ、実際のプログラムで活用してみてください。