目次
はじめに
Pythonは初心者にも扱いやすいプログラミング言語であり、データ型の変換に便利な関数が多数用意されています。その中でも、整数型に変換するためのint
関数は、数値処理やユーザー入力の変換などで頻繁に利用されます。
本記事では、Pythonのint
関数の基本的な使い方から応用例までを詳しく解説します。
int関数とは?
int
関数は、指定された値を整数型(int
)に変換するための組み込み関数です。例えば、文字列や浮動小数点数を整数に変換する際に役立ちます。
Python 3.11 では、int
関数は基本的な仕様に大きな変更はありませんが、最新バージョンのPythonでも引き続き利用可能です。
int関数の基本構文
Pythonのint
関数の基本的な構文は以下のとおりです。
int(x, base=10)
引数の説明
x
:整数に変換したい値(数値、文字列など)base
(省略可能):変換の際の基数(デフォルトは10)。2進数や16進数の文字列を整数に変換する際に使用。
int関数の使用例
1. 文字列を整数に変換
num_str = "42"
num = int(num_str)
print(num) # 出力: 42
2. 浮動小数点数を整数に変換
num_float = 3.99
num = int(num_float)
print(num) # 出力: 3
3. 2進数・16進数の文字列を整数に変換
binary_str = "1010"
hex_str = "1A"
binary_num = int(binary_str, 2)
hex_num = int(hex_str, 16)
print(binary_num) # 出力: 10
print(hex_num) # 出力: 26
int関数の応用例
1. ユーザー入力を整数に変換
user_input = input("数値を入力してください: ")
num = int(user_input)
print(f"入力された数値: {num}")
2. リスト内の文字列を整数に変換
str_list = ["10", "20", "30"]
int_list = list(map(int, str_list))
print(int_list) # 出力: [10, 20, 30]
3. 例外処理を加えて安全な変換を行う
def safe_int_conversion(value):
try:
return int(value)
except ValueError:
return "変換できません"
print(safe_int_conversion("123")) # 出力: 123
print(safe_int_conversion("abc")) # 出力: 変換できません
まとめ
本記事では、Pythonのint
関数について基本的な使い方から応用例までを解説しました。
int
関数は、文字列や浮動小数点数を整数に変換できる。base
引数を指定することで、2進数や16進数の文字列も変換可能。- 例外処理を使うことで、安全な変換を実装できる。
int
関数はPythonプログラミングにおいて基本的かつ重要な関数なので、しっかりと理解しておきましょう。