目次
はじめに
Pythonには便利な組み込み関数が多数用意されています。その中でも、リストやタプルなどの要素を一括で評価できる all 関数は、シンプルながら強力な機能を持っています。本記事では、Pythonの all 関数の基本的な使い方から応用例までを詳しく解説します。
all関数とは？
all 関数は、イテラブル（リストやタプルなど）のすべての要素が真（True）であるかどうかを判定するPythonの組み込み関数です。すべての要素が True の場合に True を返し、そうでない場合は False を返します。
all関数の基本構文
all 関数の基本的な構文は以下の通りです。
all(iterable)
iterable：リスト、タプル、集合などのイテラブルオブジェクトを指定します。- すべての要素が真であれば
Trueを返し、1つでも偽の要素があればFalseを返します。
all関数の使用例
例1：リストの要素がすべてTrueか判定
values = [True, True, True]
result = all(values)
print(result) # True
例2：リストにFalseが含まれる場合
values = [True, False, True]
result = all(values)
print(result) # False
例3：空のリストを評価
values = []
result = all(values)
print(result) # True（空のリストは全ての要素がTrueとみなされる）
all関数の応用例
例1：リスト内の数値がすべて正の数か判定
numbers = [3, 5, 7, 9]
result = all(n > 0 for n in numbers)
print(result) # True
例2：辞書の値がすべて特定の条件を満たしているか判定
data = {"a": 1, "b": 2, "c": 3}
result = all(value > 0 for value in data.values())
print(result) # True
例3：リストの文字列がすべて小文字かチェック
words = ["hello", "world", "python"]
result = all(word.islower() for word in words)
print(result) # True
まとめ
all 関数は、リストやタプルの要素がすべて真であるかを簡単に判定できる便利な関数です。シンプルな論理判定から、ジェネレータ式と組み合わせた応用的な使用方法まで幅広く活用できます。Pythonを効率的に活用するために、ぜひ all 関数をマスターしましょう。