【Python入門】Pythonのenumerate関数とは？使い方と活用方法を徹底解説（Python 3.11）

Python

はじめに

Pythonを使っていると、リストやタプルなどのイテラブル（反復可能）なデータを処理することがよくあります。その際、ループの中で「インデックス」と「要素」の両方を扱いたい場面が多くあります。

そんなときに便利なのが enumerate 関数です。本記事では、enumerate 関数の基本構文から、実際の使用例、さらに応用的な使い方まで徹底解説します。

enumerate関数とは？

enumerate 関数は、リストやタプルなどのイテラブルなオブジェクトをループ処理する際に「インデックス」と「要素」を同時に取得できる便利な関数です。通常の for ループでは、インデックスを取得するために range(len(リスト)) を使うことが多いですが、enumerate を使うことでより簡潔で可読性の高いコードを書くことができます。

enumerate関数の基本構文

enumerate 関数の基本的な書き方は以下の通りです。

enumerate(iterable, start=0)
  • iterable：リストやタプルなどのイテラブルオブジェクト
  • start（省略可）：カウントを開始する番号（デフォルトは 0）

基本的な使用例

fruits = ["apple", "banana", "cherry"]
for index, fruit in enumerate(fruits):
    print(index, fruit)

実行結果

0 apple
1 banana
2 cherry

enumerate関数の使用例

インデックスと要素を取得する基本的な使い方

以下のように、通常の for ループと比べて enumerate を使うことで、より簡潔にインデックスを取得できます。

names = ["Alice", "Bob", "Charlie"]
for index, name in enumerate(names, start=1):
    print(f"{index}: {name}")

実行結果

1: Alice
2: Bob
3: Charlie

リストの要素を変更する場合

リスト内の要素を更新するときも、enumerate を使うと簡潔に書けます。

numbers = [10, 20, 30]
for index, num in enumerate(numbers):
    numbers[index] = num * 2
print(numbers)

実行結果

[20, 40, 60]

enumerate関数の応用例

条件付きで特定の要素を処理する

特定の条件に一致する要素だけ処理したい場合、enumerate を活用できます。

words = ["apple", "banana", "cherry", "date"]
for index, word in enumerate(words):
    if "a" in word:
        print(f"{index}: {word} contains 'a'")

実行結果

0: apple contains 'a'
1: banana contains 'a'

enumerate と辞書の組み合わせ

enumerate を使って辞書を作成することもできます。

items = ["pen", "notebook", "eraser"]
item_dict = {index: item for index, item in enumerate(items, start=1)}
print(item_dict)

実行結果

{1: 'pen', 2: 'notebook', 3: 'eraser'}

まとめ

enumerate 関数を使うことで、ループ処理を簡潔かつ可読性の高いコードにすることができます。

  • enumerate は「インデックス」と「要素」を同時に取得できる
  • enumerate(iterable, start=0) の形で使用する
  • ループ処理の可読性向上やリストの更新、辞書作成など様々な場面で役立つ

Pythonのコーディングをより効率的にするために、ぜひ enumerate を活用してみてください！

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