目次
はじめに
Pythonはシンプルで強力なプログラミング言語であり、データの操作や処理に優れています。その中でも、リストやタプルなどのデータを簡単に並び替えることができる sorted 関数は、非常に便利な機能のひとつです。本記事では、Python 3.11を対象に sorted 関数の基本から応用までを詳しく解説します。
sorted関数とは？
sorted 関数は、リストやタプルなどのイテラブル（反復可能なオブジェクト）を並び替えて、新しいリストとして返す組み込み関数です。元のデータを変更せず、新しい並び順のリストを取得できる点が特徴です。
sorted関数の基本構文
sorted 関数の基本的な構文は以下の通りです。
sorted(iterable, key=None, reverse=False)
引数の説明
iterable：並び替え対象のデータ（リスト、タプル、文字列など）key（オプション）：並び替えの基準となる関数を指定（デフォルトはNone）reverse（オプション）：Trueを指定すると降順に並び替え（デフォルトはFalse）
sorted関数の使用例
数値リストの並び替え
numbers = [5, 2, 9, 1, 5, 6]
sorted_numbers = sorted(numbers)
print(sorted_numbers) # 出力: [1, 2, 5, 5, 6, 9]
文字列リストの並び替え
words = ["banana", "apple", "cherry"]
sorted_words = sorted(words)
print(sorted_words) # 出力: ['apple', 'banana', 'cherry']
sorted関数の応用例
key引数を使用した並び替え（文字列の長さ順）
words = ["banana", "apple", "cherry"]
sorted_by_length = sorted(words, key=len)
print(sorted_by_length) # 出力: ['apple', 'cherry', 'banana']
辞書のリストを値でソート
students = [{"name": "Alice", "score": 90},
{"name": "Bob", "score": 75},
{"name": "Charlie", "score": 85}]
sorted_students = sorted(students, key=lambda x: x["score"], reverse=True)
print(sorted_students)
# 出力: [{'name': 'Alice', 'score': 90}, {'name': 'Charlie', 'score': 85}, {'name': 'Bob', 'score': 75}]
カスタム関数を使用した並び替え
def custom_sort(value):
return value % 3 # 3で割った余りを基準にソート
numbers = [10, 3, 6, 2, 8, 1]
sorted_custom = sorted(numbers, key=custom_sort)
print(sorted_custom) # 出力: [3, 6, 10, 1, 2, 8]
まとめ
sorted 関数は、リストやタプルなどのデータを簡単に並び替えることができる便利な関数です。基本的な並び替えから、 key 引数を利用したカスタムソートまで、多様な使い方が可能です。Pythonでのデータ処理の効率を向上させるために、ぜひ sorted 関数を活用してください。