目次
はじめに
Pythonは初心者にも扱いやすく、多くの場面で活用されるプログラミング言語です。その中でもlen()
関数は、リストや文字列などの要素数を取得する際に頻繁に使用されます。本記事では、len()
関数の基本的な使い方から応用例まで詳しく解説します。
len関数とは?
len()
関数は、Pythonの組み込み関数の一つで、リスト、タプル、文字列、辞書などの要素数(長さ)を取得するために使用されます。
主な特徴
- リストや文字列などの要素数を取得できる
- 辞書のキーの数もカウント可能
- 多くのデータ型で利用可能
- 時間計算量がO(1)と高速
len関数の基本構文
len()
関数の基本的な構文は以下のとおりです。
len(対象のオブジェクト)
引数
対象のオブジェクト
:長さを取得したいリスト、文字列、辞書などのデータ構造
戻り値
int
型の数値(オブジェクトの要素数)
len関数の使用例
1. 文字列の長さを取得
text = "Hello, Python!"
print(len(text)) # 15
2. リストの要素数を取得
numbers = [1, 2, 3, 4, 5]
print(len(numbers)) # 5
3. タプルの要素数を取得
tuple_data = (10, 20, 30)
print(len(tuple_data)) # 3
4. 辞書のキーの数を取得
dict_data = {"apple": 3, "banana": 5, "cherry": 2}
print(len(dict_data)) # 3
5. 空のオブジェクトに対する動作
empty_list = []
empty_string = ""
print(len(empty_list)) # 0
print(len(empty_string)) # 0
len関数の応用例
1. 多次元リストの長さを取得
matrix = [[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]]
print(len(matrix)) # 3(行数)
2. ネストされたリストのすべての要素数を取得
def nested_length(nested_list):
return sum(len(sublist) for sublist in nested_list)
nested_data = [[1, 2], [3, 4, 5], [6]]
print(nested_length(nested_data)) # 5
3. ファイルの行数を取得
with open("sample.txt", "r", encoding="utf-8") as file:
lines = file.readlines()
print(len(lines))
4. キーボード入力された文字数をカウント
user_input = input("文字を入力してください: ")
print(f"入力された文字数: {len(user_input)}")
まとめ
本記事では、Pythonのlen()
関数について基本的な使い方から応用例まで解説しました。
len()
関数は、リスト、タプル、辞書、文字列などの要素数を取得するのに便利len()
関数の時間計算量はO(1)と高速- 応用的な使い方として、多次元リストやファイルの行数カウントにも活用可能
Pythonを学ぶ上でlen()
関数は頻繁に使用する関数の一つなので、ぜひ活用してみてください。