目次
はじめに
Pythonの文字列フォーマット機能の一つであるformat
関数は、柔軟で直感的な方法で文字列を作成するのに役立ちます。本記事では、Python 3.11を基に、format
関数の基本から応用までを徹底解説します。
format関数とは?
format
関数は、Pythonの文字列フォーマットのためのメソッドの一つで、文字列を動的に作成するのに使用されます。変数を埋め込んだり、数値を整形したりする際に役立ちます。
特徴
- 変数を簡単に文字列に埋め込める
- 位置や名前を指定してフォーマットできる
- 数値のフォーマット(小数点以下の桁数指定、パディングなど)が可能
Python 3.6以降では、より簡潔なf-strings
(フォーマット文字列リテラル)も使用できますが、format
関数は今でも多くの場面で活用されています。
format関数の基本構文format
関数の基本的な使い方は以下の通りです。
# 基本構文
"{}".format(値)
例えば:
name = "Alice"
age = 25
print("名前: {}, 年齢: {}".format(name, age))
出力:
名前: Alice, 年齢: 25
format関数の使用例
format
関数の基本的な使い方をいくつか紹介します。
1. 位置引数を使う
print("{}と{}".format("リンゴ", "バナナ"))
出力:
リンゴとバナナ
2. インデックス指定
print("{1}と{0}".format("リンゴ", "バナナ"))
出力:
バナナとリンゴ
3. キーワード引数を使う
print("{fruit1}と{fruit2}".format(fruit1="リンゴ", fruit2="バナナ"))
出力:
リンゴとバナナ
4. 数値のフォーマット
print("数値: {:.2f}".format(3.1415926535))
出力:
数値: 3.14
format関数の応用例
1. 桁数やゼロ埋め
print("ゼロ埋め: {:05d}".format(42))
出力:
ゼロ埋め: 00042
2. 右寄せ・左寄せ・中央揃え
print("右寄せ: {:>10}".format("Python"))
print("左寄せ: {:<10}".format("Python"))
print("中央揃え: {:^10}".format("Python"))
出力:
右寄せ: Python
左寄せ: Python
中央揃え: Python
3. 16進数・2進数変換
print("16進数: {:x}".format(255))
print("2進数: {:b}".format(255))
出力:
16進数: ff
2進数: 11111111
まとめ
Pythonのformat
関数は、柔軟で強力な文字列フォーマットの方法を提供します。本記事では、基本的な使い方から応用例までを紹介しました。特に、数値フォーマットや配置指定は、実務でも頻繁に活用されるテクニックです。
Python 3.6以降ではf-strings
も利用できますが、format
関数は依然として互換性の面で有用です。ぜひ活用してみてください!