目次
はじめに
Pythonは数値計算やデータ処理に優れたプログラミング言語です。その中でも、小数点を扱うために使用されるのがfloat
型です。本記事では、Pythonのfloat
関数について、基本構文から実用的な応用例まで詳しく解説します。
float関数とは?
float
関数は、数値や文字列を浮動小数点数(小数)に変換するための組み込み関数です。整数や文字列として表現された数値を小数として扱う場合に便利です。
float関数の基本構文
Pythonのfloat
関数の基本的な構文は以下の通りです。
float(x)
引数 x
の説明
x
:変換対象の数値または数値を含む文字列(オプション、指定しない場合は0.0
を返す)
返り値
x
を浮動小数点数に変換した値
float関数の使用例
数値を浮動小数点数に変換
print(float(10)) # 10.0
print(float(3.14)) # 3.14
print(float(-5)) # -5.0
文字列を浮動小数点数に変換
print(float("2.718")) # 2.718
print(float("-3.14")) # -3.14
print(float("0.0")) # 0.0
float()
のデフォルト値
print(float()) # 0.0
float関数の応用例
ユーザー入力を浮動小数点数に変換
user_input = input("数値を入力してください: ")
try:
num = float(user_input)
print(f"入力された数値の2倍: {num * 2}")
except ValueError:
print("無効な入力です。数値を入力してください。")
リスト内の文字列を浮動小数点数に変換
str_numbers = ["1.1", "2.2", "3.3", "4.4"]
float_numbers = list(map(float, str_numbers))
print(float_numbers) # [1.1, 2.2, 3.3, 4.4]
除算結果をfloatに変換
num1 = 7
num2 = 2
result = float(num1) / num2
print(result) # 3.5
まとめ
float
関数は整数や文字列を浮動小数点数に変換するために使用される。float(x)
の引数x
には数値または文字列を指定できる。float()
のデフォルト値は0.0
。- 入力値の変換やリスト内の文字列変換など、さまざまな場面で活用できる。
Pythonのfloat
関数を活用し、柔軟な数値計算を行いましょう!