【Python入門】Pythonのchr関数とは?使い方と活用方法を徹底解説(Python 3.11)

Python

はじめに

Pythonには、文字コードを扱うための便利な関数がいくつかあります。その中の一つがchr関数です。chr関数を使うことで、数値(Unicodeコードポイント)を対応する文字に変換できます。
本記事では、chr関数の基本的な使い方から実用的な応用例まで、詳しく解説していきます。

chr関数とは?

chr関数は、整数(Unicodeコードポイント)を対応する文字に変換するPythonの組み込み関数です。
例えば、chr(65)とすると、文字'A'が出力されます。
Pythonでは文字は内部的にUnicodeで管理されており、chr関数を活用すると特定の文字を簡単に取得できます。

chr関数の基本構文

chr関数の基本的な構文は以下の通りです。

chr(i)

引数:

  • i(整数):0~1,114,111(0x10FFFF)の範囲のUnicodeコードポイント

戻り値:

  • 指定されたUnicodeコードポイントに対応する1文字の文字列

使用例:

print(chr(65))  # 'A'
print(chr(97))  # 'a'
print(chr(12354))  # 'あ'

chr関数の使用例

アルファベットの取得

for i in range(65, 91):  # A~Z
    print(chr(i), end=" ")

ひらがなの取得

for i in range(12354, 12436):
    print(chr(i), end=" ")

chr関数の応用例

文字コードと組み合わせた暗号化

def simple_cipher(text):
    return ''.join(chr(ord(c) + 1) for c in text)

def simple_decipher(text):
    return ''.join(chr(ord(c) - 1) for c in text)

message = "Hello"
encrypted = simple_cipher(message)
decrypted = simple_decipher(encrypted)

print(f"元のメッセージ: {message}")
print(f"暗号化: {encrypted}")
print(f"復号化: {decrypted}")

Unicodeコードポイントの逆変換

text = "Python"
codes = [ord(c) for c in text]
restored_text = ''.join(chr(c) for c in codes)

print(f"元のテキスト: {text}")
print(f"Unicodeコードポイント: {codes}")
print(f"復元したテキスト: {restored_text}")

まとめ

本記事では、Pythonのchr関数について解説しました。

  • chr関数は整数(Unicodeコードポイント)を文字に変換する
  • 文字コードを利用してアルファベットやひらがなを取得できる
  • ord関数と組み合わせることで、暗号化やデータ変換などの応用が可能

Pythonの文字列操作をより深く理解し、さまざまな場面で活用してみましょう!