目次
はじめに
Pythonにはさまざまな組み込み関数があり、その中でもbool関数はデータの真偽値（True/False）を判定するために非常に便利な関数です。本記事では、Python 3.11におけるbool関数の基本的な使い方から応用的な活用方法まで詳しく解説します。
bool関数とは？
bool関数は、与えられた値が「真（True）」か「偽（False）」かを判定し、TrueまたはFalseを返す関数です。Pythonでは、条件分岐やループ処理の際に頻繁に利用されます。
bool関数の基本構文
bool関数の基本的な構文は以下の通りです。
bool(値)
引数に与えた値が「真」と判定される場合はTrueを返し、「偽」と判定される場合はFalseを返します。
bool関数の使用例
bool関数の基本的な使い方をいくつか紹介します。
数値に対するbool関数
print(bool(0)) # False
print(bool(1)) # True
print(bool(-1)) # True
print(bool(100)) # True
文字列に対するbool関数
print(bool("")) # False（空文字列）
print(bool("Python")) # True（空でない文字列）
リスト・タプル・辞書に対するbool関数
print(bool([])) # False（空のリスト）
print(bool([1, 2])) # True（要素を持つリスト）
print(bool(())) # False（空のタプル）
print(bool({})) # False（空の辞書）
print(bool({"key": "value"})) # True（要素を持つ辞書）
bool関数の応用例
bool関数を活用することで、コードをより簡潔に記述できます。
条件分岐での利用
def is_non_empty_list(lst):
if bool(lst):
return "リストには要素があります。"
else:
return "リストは空です。"
print(is_non_empty_list([])) # リストは空です。
print(is_non_empty_list([1, 2])) # リストには要素があります。
フィルタリングでの利用
data = [0, 1, "", "hello", [], [1, 2], {}, {"a": 1}]
filtered_data = list(filter(bool, data))
print(filtered_data) # [1, 'hello', [1, 2], {'a': 1}]
まとめ
bool関数はPythonで値の真偽を判定するための基本的な組み込み関数であり、数値・文字列・リストなど様々なデータ型に対して適用できます。また、条件分岐やフィルタリングなど、実用的なシーンで活用することでコードの可読性を向上させることができます。Pythonを使う上で頻繁に利用するため、しっかりと理解しておきましょう。