【Python入門】Pythonのset関数とは？使い方と活用方法を徹底解説（Python 3.11）

はじめに

Pythonには、リストや辞書などの便利なデータ構造が数多く存在します。その中でも「set（セット）」は、重複を自動的に排除する特性を持ち、データの集合を扱う際に非常に便利です。本記事では、Pythonのset関数について詳しく解説し、基本的な使い方から応用例までを紹介します。

Pythonのset関数は、リストやタプルなどのイテラブル（反復可能オブジェクト）を元に、新しいセット（集合）を作成するための関数です。セットは重複を自動的に排除するため、一意な要素の集合を管理するのに適しています。

Pythonのset関数の基本的な構文は以下のとおりです。

set(iterable)

ここでは、set関数の基本的な使い方を紹介します。

numbers = [1, 2, 2, 3, 4, 4, 5]
unique_numbers = set(numbers)
print(unique_numbers)  # {1, 2, 3, 4, 5}

text = "banana"
unique_chars = set(text)
print(unique_chars)  # {'b', 'a', 'n'}

set関数は、集合演算にも活用できます。

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {3, 4, 5}
union_set = set1 | set2  # または set1.union(set2)
print(union_set)  # {1, 2, 3, 4, 5}

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {3, 4, 5}
intersection_set = set1 & set2  # または set1.intersection(set2)
print(intersection_set)  # {3}

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {3, 4, 5}
difference_set = set1 - set2  # または set1.difference(set2)
print(difference_set)  # {1, 2}

Pythonのset関数は、リストや文字列の重複を排除するだけでなく、集合演算を行う際にも非常に便利です。特に、データのユニーク性を保証したい場合や集合演算を活用したい場合には、積極的に利用しましょう。